ある学校の授業でのことだ。
当日は、予報を大きくはずして快晴だった。
あるクラスは、その日は何かの実験で、理科室で授業が行われた。
ところが、運悪く、ガスが漏れていたのか薬品がこぼれていたのか…
理科室は爆発し、生徒達も巻き込んで、一切合切こなみじんにしてしまった。
後日、事故現場を片付けている最中に、いくらかの骨や肉片が見つかった。
それらを丁寧に運び出し、体育館に並べていくと…そう、教室にいた分だけの
白骨死体と、余り物が完成するわけである。
生徒は全員が過去に歯科治療を受けており、歯形から確認できる限り全員分の
身元を確認することが出来た。
何人かは顔が残っていたので問題はなかった。
ところが、全く奇怪なことだが、どうも数が合わない。
生徒は39人で、教師が一人。
遺体は全部で41体、子供が40で大人が一。
子供が一人多い…
近所で行方不明になった子供はいないし、他のクラスも人数が合っている。
検察官の一人が首を傾げている様子を見ると、他の検察官が唐突に叫んだ。
「なんだ、数が合っているじゃないか!」
翌日は、予報どおりの雨であった。

もしもこの検察官の閃きと叫びを疑問に思うのならばこれを解決するのに少しばかりの閃きと知恵が必要となる。

* ネタバレは黒色で書いています。文字列をドラッグして読んで下さい *
■この話の解釈は諸説あります。
★最も多くの人が思いつくもの
・残りの一つは骨格標本だった。
 しかしこの解釈は歯形の件が納得いかない(身元確認)!という反論をもらう事が多いようです。
(※原文に天気の話とか身元確認の話などを追加したせいで答えが混乱するようになった。
 という情報アリ。)

★次に割と多いもの
・教師が妊娠していた。
・教室で人体実験(人体解剖)をしていた。
・人間で作ったテルテル坊主が吊るしてあった。(誰かが首を吊っていた)

★ブラックジョークとして定着している解釈
・晴れの日を選んで投下された「長崎・広島」の原爆の話。
 広島に投下された原子爆弾(リトルボーイ)が身元不明の子供を表している。
 爆発後に放射性降下物を含んだ黒い雨が降った。
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辻褄の合わせにくい表現が含まれているので、色々怖い話を想像出来て良いと思いますが・・・。
こなみじんと書いておいて「白骨死体と余り物」という表現はちょっと変な文章ですよね。
本当の答えが骨格標本というオチで、
骸骨の模型を思いつくように白骨死体という言葉を使用したのだろうか・・・?

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