職場の同僚A、B、C、D、Eの5人が熱海の旅館で小さな忘年会を開いた。 
熱海から戻って、Dが忘年会で撮ったフィルムを写真屋でプリントしてもらったところ、 
旅館の仲居さんにシャッターを押してもらって撮った宴席での5人の集合写真に 
不思議なものが写っていた。 
Aの頭からうっすらと白い手が生えており、指を1本立てている。 
Bの頭に生えている手は指を2本立てている。同じくCが3本、Dは4本、Eは5本。 
Dは不吉なものを感じ、その写真を誰にも見せなかった。 
自分も見なかったことにして忘れようとした。 

年が明けると、あいついでA、B、Cが順番にそれぞれ病気、事故、自殺で亡くなった。 
Dはいやでもあの写真を思い出さずにはいられなかった。「次は自分なのか・・・?」 

しばらくして、Eが事故で死んだ。 
5人のうち4人が死んでしまったことで、Dは問題の心霊写真の背後に霊力が 
働いていることをいよいよ確信したが、自分の順番がとばされたことで、 
「どうやら自分は見逃してもらえたらしい」と安堵した。 

心に少し余裕が戻ったDは、忘年会の時に撮ったその他の写真を見直してみた。 
その中に一枚、美しい花の写真があった。旅館の庭先の花を撮ったものだ。 
その後まもなく、Dは自殺した。

* ヒントとネタバレは黒色で書いています。文字列をドラッグして読んで下さい *
■ヒント
※このコピペの投稿者が書いていたヒントです。
仲居さんが4番目に死にましたが、それは 
シャッターを押した仲居さんとは別の仲居さんです。
 
【解答】 ※このコピペの投稿者による解答です。

Dは花の写真がとてもよく撮れていることに気をよくし、 
それを大きく引き伸ばしてどこかの写真コンクールに応募しようとして、 
写真屋に相談した。そこで店の主人からトリミングについて教えられた。 
トリミングとは、フィルムに写った撮影画面全体のうち、端っこに余分なものが 
入り込んでいればそれを取り除く目的で、または構図を整える目的で、 
画面の上下左右の端をカットしてプリントすることである。 
コンクール応募等の本格的なプリントではよくおこなわれることだ。 

Dはまた次のことも教わった。 
ネガフィルムを写真屋に出して普通に同時プリントしてもらうと、 
いわゆる機械焼きの自動プリントになる。 
このプリントでは、フィルム撮影画面と印画紙の縦横比の違いから、 
ネガに写されたコマの端っこ数%(特に左右)は自動的にトリミングされてしまい、 
プリントされないのが普通である。ネガのコマ全体をプリントしてもらうには、 
プリント時に「ノートリミングで」と指示しないといけない。 

Dが見た問題の心霊写真はこの機械焼きの自動プリントであり、 
ネガのほうにはそれより少し広い範囲が写っているはずである。 
Dは心霊写真のコマ全体を見るためにノートリミングでプリントしてもらった。 
すると問題の写真の右端に、旅館の仲居さん(シャッターを押してくれたのとは別の人) 
の半身が見切れており、やはり頭から白い手が生えている。 
その手は半分しか写っていないため指が何本立っているかは分からなかったが、 
Dが旅館に問い合わせたところ、Cの死とEの死の間、つまり4番目に 
仲居さんが一人亡くなったことが確認できた。 

Dの頭に生えた手が教えていたのは「4」ではなく、「5」で立てた親指から 
さらにもう一度親指を寝かせた「6」の意味だったのである。 

Dはいよいよ自分の順番が来たことを悟り、自殺した。 
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こんな長文の解答があるということは、このての文章を作っている人は
文中に書かれていないストーリーの背景部分も考えてるんだなぁ〜と感心してしまった。
“文中に無い要素を勝手に織り込んで妄想して解釈を考える”のはアリで
「そういう風には書かれてないだろ!よく読め!」的な反論をする人の意見は無視でOKなのだな、
とか思ってしまいました。

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