ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた

5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた

10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた

15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた

20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった

* ヒントとネタバレは黒色で書いています。文字列をドラッグして読んで下さい *
■ヒント
死体は誰が消した?
■ネタバレ
井戸に捨てた死体が消えたのは母が処理してくれていたから。

■ネタ元
阿刀田高の「七つの怖い扉」という短編集の「迷路」という作品だそうです。

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